目 次
1 二つの富士山
駿府からは富士がふたつ見えた 10
駿府を護る七観音 11
静岡浅間神社の原風景 13
安倍七騎と戦国時代の生きかた 19
橋の下から拾った子 22
町はずれの地蔵 23
鬼を砕いた地蔵と二種類の十団子 25
長源院のひしゃく踊り 28
朝鮮通信使と宝泰寺の蜜柑 29
忠僕八助のふるさと 31
大崩れのアワビとり 33
駿府の時間を管理する 35
音で厄を払う 37
静岡にも銀座があった 39
駿府城下の台所町、復活のきざし 40
町のお蔵は秘密の空間 42
江戸人に馬鹿にされた駿府の祭り 44
おいべっさんの雑踏も昔になった 45
2 家康からの贈りもの
静岡は新しい政権を育てた揺りかごだった 50
駿府に来たヨーロッパ人たち 51
家康からの贈りもの 56
身近な家康 58
サムライ、山田長政 67
駿府の城主 72
駿府城再建問題から静岡の将来像を考える 77
3 絵馬と戦争
明治静岡の質問箱 82
竜爪山の弾除け信仰 84
絵馬と戦争 85
後世に引き継がれる建築 90
夏は下駄を履きたい 92
安倍川大洪水 94
七夕豪雨 95
防災訓練と救助活動 97
災害「伝承」も注目され始めた 99
歴史資料を災害から守る 100
4 お茶とわさび
日本と中国の「茶縁」 106
ヤブキタの陰に消えたオオムネの物語 112
静岡わさびの物語 118
5 因縁の駿府
時空を超えた因縁 126
ささやき橋の由来 130
海底に沈んだ寺 132
謎の三日池 133
念仏が仏の姿をして口から出た 135
浄瑠璃節の始まり 137
太田道灌と馬の轡 138
遠州川崎湊の虎 139
角田桜岳のお告げ 141
大井川も川越し人足に頼らず渡れた 143
江戸時代の選挙 144
吉田沖に唐船漂着 146
宝永山の砂降り 148
江戸時代の面白ニュース 149
6 提灯とフラメンコ
日参番 154
薬師如来と穴あき石 155
青色は霊を鎮める色 157
赤色をめぐる謎 158
地蔵をころばして悪天を祈った 160
箱根の芝切り地蔵が藤枝にある 161
高草山の神に助けられた話 163
藤八権現に武運長久を祈った 165
人形を抱いて子授けを祈る 167
顔をはり替える人形 168
だるまの起源 170
縁日で稼いだ子どもたち 172
稲荷に失せ物のありかを尋ねる 173
ロケット花火、竜勢 175
河口の湊とお船神事 177
海を渡った虎舞 179
稲の出穂より、なお揃う 181
民俗芸能は「保存」するものか 182
提灯のもとでフラメンコを見る 186
百六歳とのお別れ 188
7 ハナの日
物々交換が最近まで生きていた 192
ハナの日 193
漁にも表作と裏作があった 195
ケンケン船のいわれ 197
沖縄の漁法が沼津に伝わっていた 198
岩手県庁が保管する鰹節職人の手紙 200
焼津漁業の栄光を後世に伝えたい 202
馬子歌が箱根路にひびいた 203
ダムに沈む村 204
山の奥にも立派な家があった 206
隣家と壁を共有する 208
格式を示す門 209
陸に浮かんだ大きな船 211
歯のない下駄 213
天の恵みの水 214
水が人を結ぶ 216
塩の味 217
シオリドンとショッコ 219
塩の力を借りる 221
陸から塩が吹き出す 223
神様が温泉を盗んだ 225
温和な静岡にも強風が吹く 227
風が起こすエコ電気 228
西風は夫婦げんか 230
谷津山とどんぐり 232
8 天女の子孫
旅は好奇心 236
幕末の農民が見た世界地図 237
ピラミッドはゴミの向こう 239
おでこのタコ 241
やっぱりすごい兵馬俑 243
ベトナム独立運動家が残した石碑 244
お茶の生葉を煮出して飲む 246
アンコール遺跡の修復 248
水上で暮らす自由民 249
豊年祭りに沖縄芸能の底力を見た 251
平将門と掛川十九首 253
盆の茶柱 255
提灯が満月と競う津島さんの天王祭り 257
一休さんの実像 259
幕末の土木技術 261
石川啄木と明治の教育 262
脳みそを食べた 264
菓子屋の神様 266
マグロ景気で建てた御殿 267
家の明かりがうれしい 269
嫉妬の炎に焼き殺された人 270
ゆるキャラと町興し 272
天女の子孫に会った 273
天の羽衣が人格を変える 275
民話のふるさと遠野と掛川の縁 277
静岡には英雄伝説がない 280