第一章 序

第二章 肛門とは何ぞや
1、肛なる漢字の起源 2、発生 3、未定の肛門の定義
4、どれが妥当な「肛直」管の定義か?	
5、最悪の定義とその欠陥

第三章、肛門(科)が極度の羞恥語の証明
1、プロクトロギーなる語の由来
2、ドーランド医学大辞典
3、肛直専門病院の正式名称 4、医師の肩書き
5、日常会話 6、泌尿科、婦人科&肛門科
7、肛門抜きの専門医学書の題名 8、学会の名称
	
第四章、痔とは何ぞや?
1、痔とは何ぞや? 「ガンを含まぬ痔」
2、痔=ヘモではない 3、接頭語:痔 4、痔の語源
5、疾病のランク分け 6、痔なんて外国語はない〜痔誤訳論
7、重ねて始皇帝について「舐痔得車」
8、医師まで及ぶ軽侮卑賤業視観 9、知らぬが仏
10、重ねて肛門科廃止論 11、肛門科は外科か内科か?

第五章、旧ドイツ医学のプロクトロギー音痴の証明
1、一九世紀初頭 2、肛門科廃止論
3、ホワイトヘッド氏手術 4、ブラーツ先生とは誰のこと
5、ホワイトヘッド氏手術の術後の直腸粘膜脱出

第六章、西欧プロクトロギー正史
1、医学の初めはヘモロイドから、医学の曙はお尻から
2、外科の始まりもお尻から、肛直膿瘍〜瘻に始まる外科
3、肛直膿瘍〜瘻の根治手術の大天才の出現
4、散髪屋外科医と大学を背にした外科のマスターとの間の
  闘争
5、黄金出血:肛直出血は健康に良い

第七章、本間事件
1、本間事件 2、遅れに遅れる本邦プロクトロギー
3、セント・マークス裏話
4、乃木大将と東京セント・マークス(空想)

第八章、アメリカの大躍進
1、英米でも腐食療法時代はあった
2、セント・マークスを追って
3、米国の大躍進、肛門を消すか 4、日本では肛門科廃止論
5、硬化療法は怪しげな治療法から

第九章、近世日本プロクトロギー悲惨史
1、幕末戦争と各国西欧医学
2、蘭学を引き継いだのは英米医学であった
3、明治新政府、医学はドイツの完全模倣を以て国是とする
4、明治二年ウイリス解雇:大間違い 5、海軍では
6、本邦プロクトロギー邪道に突入
7、知らぬが仏、ヒポクラテス以外何も知らなかった本邦肛門
  科医
8、本邦プロクトロギーの曙(腐食療法の功罪)
9、三度に亘る日英同盟も不活用
10、いわゆる痔科から肛門科へ
11、いわゆる痔科から簡単に肛門科に移行した訳ではない
12、切る派と切らない派 13、重ねて「肛門科廃止論の台頭」
14、肛門科廃止論の原因と結末
小括、恐るべき本邦プロクトロギーの遅滞

第十章、観念論中国プロクトロギー
1、病なる漢字	 2、中国人の病の大分類、八十八種
3、病だれの発明 4、重ねて痔なる漢字 5、痔の分類
6、痔の熟語:病名その他 7、中国プロクトロギー医書
8、大槻文彦博士の大言海に依れば
9、漢方プロクトロギーの欠陥
10、重ねて[肛]なる漢字の成立 11、肛門科
12、書名に就いて

第十一章、三大肛直疾患
1、肛門裂創〜潰瘍 2、肛直膿瘍〜瘻(管)
3、内外出血核(内外ヘモロイド)〜肛直脱

第十二章、在来診は想像診
 西欧プロクトロギーの歴史的欠陥、シャガミ&イキミ論
 (三枝純郎)
1、イキミの充分な活用の忘却:三枝の分類
 (1)新しい肛直疾患の分類
 (2)シャガミ位イキミ間((蹲踞位怒責間)反射鏡視診
   (三枝診1)
 (3)シャガミ位・イキミ間直腸深部内指診(三枝診2)
 (4)鏡便所
2、重力一元説
 (1)ヒトの肛直管の特異性
 (2)体液鬱滞
 (3)肛直疾患の診断治療の奥義
  補足1「肛直診断体位は羞恥心減殺の為のものではない」
  補足2 イキミのみの単独活用体位で変わる内指診所見

第十三章、羞恥心と外括約筋群
1、羞恥心の分類 2、原始的羞恥心の発生
3、原始的羞恥心と外括約筋との関係 4、肛直管の系統発生
5、括約筋恐怖症 6、瘻菅のガン化 7、経験

第十四章、排便阻止三段構
1、第三括約筋:直腸S字状結腸移行部 2、排便感の発生
3、偽の排便感 4、排出血核〜排肛直脱
5、肛直管の長軸と下部直腸のそれの為す鈍角
6、和室トイレの見直し 7、肛直管は精密機械
8、排便は2アクションズ 9、老人と排便
10、重ねて肛直管は精密機械
11、便所で死なぬ様に

第十五章、今は昔
1、直腸脱と肛直脱の違い 2、放射線直腸炎
3、お尻でも死ぬ時は死ぬ 4、フォーニヤ症候群
5、教科書に記載されていない重要事項 6、赤ちゃん〜子供

第十六章、日本人の三大業績
1、マグネシュウム硬化療法(加藤)
2、荒川式双弁式肛直鏡 3、三枝蹲踞怒責反射鏡診