『静岡から考えた日本文化』●目次

口絵写真
・昔ながらの茶部屋とお茶師(藤枝市中里)
・漂着したマッコウクジラ(大須賀町)
・船主が奉納した絵馬(焼津市・那閉神社)
・境内に置かれた力石(蒲原町・和歌宮神社)
・盆踊りの送り出し(静岡市有東木)

はじめに…1

第1章 お茶意外史
1. 芭蕉がかいだ茶の匂いのこと…10


2. 茶の新製法を導入した人のこと…14
3. 茶の流通をめぐる戦略のこと…16
4. 静岡経済を支えた外国人茶商のこと…18
5. 茶日待ちにかける願いのこと…20
6. お茶は無料ということ…22
7. 朝の茶の子のこと…24
8. お茶ばあさんが咳を止めてくれること…26
9. 縁起のよいお茶のこと…28
10. 墓のしるしに茶の木を植えること…30
11. ずいずいずっころばしの謎のこと…32
12. チャのリズム感のこと…34
13. 悲しい缶入り茶のこと…36

第2章 黒潮の道、山の道
1. 海が人と物の交流をつむぐこと…40
2. 焼津漁業を支えた吉田の漁師のこと…44
3. 唐人お吉の生まれた町のこと…46
4. お船と絵馬が見つかったこと…50
5. 青い、青い、と祈ること…52
6. 早乙女が峠を越えたこと…54
7. 椎茸先生の墓のこと…56
8. ここにもあった椎茸先生の墓のこと…58
9. ペンキ塗りなら蒲原、ということ…60
10. 旅の女性が語ったお浅間さんの由来のこと…62
11. 旅の記念と絵馬のこと…66

第3章 偉人伝説
1. ヤマトタケルの足跡のこと…70
2. 聖徳太子を守護神とすること…72
3. 弘法大師が日蓮上人になったこと…74
4. 安倍晴明のこと…76


5. 梶原景時をまつる村のこと…78
6. 義元の愛でた千本の桜のこと…80
7. 家康が庶民に救われること…82
8. 由比正雪を弔った姉妹のこと…84
9. いい男には、金も力もあったこと…86
10. 通人、吉野屋酒楽のこと…88
11. 首切り正月のこと…90
12. 慶喜さんが飼っていた猫のこと…92
13. 長政祭りを軸に
   静岡にサワデー王国を作りたいこと…94

第4章 豊かな人生
1. 子生み石のこと…100
2. 桃太郎が生まれた桃のこと…102
3. 男が赤ちゃんを産むこと…104
4. 小屋でお産をしていたこと…106
5. やまんばの乳房のこと…108
6. 血まみれの手毬歌のこと…110
7. 石を持てたら一人前のこと…112
8. 歌で結ばれる恋人のこと…114
9. 湖畔の共同風呂のこと…116
10. うば、変じて、うわなりになること…118
11. 翁の微笑みが語ること…120
12. 白骨に無常を感じること…122
13. たましいを送ること…124

第5章 動物覚えがき
1. 猫の不思議な力のこと…128
2. 狐が書いた手紙のこと…130
3. イルカが引っかかった松の木のこと…132
4. ウサギで損したこと…134
5. 親不孝な鳥のこと…136
6. 大須賀町の寄り鯨のこと…138
7. 名馬「するすみ」の骨のこと…140
8. 蛇と結婚した女性のこと…142
9. 恋に身を焦がすホタルのこと…144
10. 象に乗って辛かったこと…146
11. 今年も燕が来たこと…148
12. 亀塚のこと…150
13. 徹夜でイノシシを追ったこと…152
14. 駿府の町に狼が出たこと…154
15. 竜爪山に牛の頭を供えたこと…156
16. 豚の笑顔のこと…158

第6章 食べ物歳時記
1. 「餅」をつけない正月のこと…162
2. 「大豆」の出番は
 . 節分だけではないこと…164
3. 「白酒」はおやじの楽しみだったこと…166


4. 「チマキ」で夏を迎えること…168
5. 「小麦まんじゅう」で
 . 初夏を味わうこと…170
6. 「鰻」の煮つけが
 . とぐろを巻いていたこと…172
7. 「かき氷」の旬は
 . いつなのかということ…174
8. 「茄子」の牛で盆を迎えること…176
9. 「粟」を食うこと…178
10. 「へそ餅」で祝う月見のこと…180
11. 「いのこ餅」で収穫を祝うこと…182
12. 「さんま」の味は
 . 伊豆と紀州で違うこと…184
13. 「そば」は御馳走であること…186

第7章 今の世を考える
1. 蝶を殺すこと…190
2. 身にしみついた音楽のこと…192
3. タバコに罪があるのかということ…194
4. 土俵に女性を上げないこと…196
5. 男はどこへ行ったのかということ…198
6. 人前で食べること…200
7. 言葉が人をつくること…202
8. 成人式騒動のこと…204
9. 御先祖様のまなざしのこと…206
10. キツネを払うこと…208
11. 「ごせっぽい」ということ…210
12. 心に鍵をかけること…212
13. ギラを使うということ…214
14. ミャンマーを走る日本車のこと…216
15. 命山は美しい日本語ということ…218

あとがき…220

索引… 226